ポテチの薄袋は5種類のフィルムでできていた!

おいしく食べるために進化し続ける包装技術

2017.09.01(Fri)佐藤 成美
酸化を防ぐ技術が缶ビールの新鮮さを保っている(写真はイメージ)。

 ポテトチップスが店頭に並んでいるとき、袋がパンパンに膨れているのは、ガス置換しているためなのである。また、窒素ガスがクッションになって、壊れやすいポテトチップスの破損も防いでいる。この包装技術は、ポテトチップスばかりでなく、さまざまなスナック菓子に使われている。

 ビールも成分が酸化し、風味が劣化しやすい食品だ。その原因もやはり酸素と光である。そこで、ビールを瓶や缶に詰めるときにも酸化を防ぐため炭酸ガスや窒素ガスを使ったガス置換法が用いられている。

 また、ビール瓶が茶色をしているのは遮光するためだ。トラックでビールを運ぶときにシートをかぶせているのも遮光するためなのである。

呼吸する枝豆に透過性で対応

 生の枝豆を茹でておいしく食べることができるのも、食品包装用フィルムのおかげだ。ただし、使われているのはポテトチップスの袋に使われているガスバリアフィルムではなく、ガス透過性を利用した鮮度保持フィルムである。このフィルムのおかげで、果物や野菜の鮮度が保持される期間が飛躍的に伸びている。

枝豆の包装にも鮮度を保つための工夫が。

 野菜や果物などの鮮度が低下するのは、収穫後も呼吸をしているためだ。呼吸をしている間に水分が蒸発してしなびていき、また成長を続けるため、葉が黄色くなったり、実が軟らかくなったりしてやがて腐敗する。

 野菜や果物を低温に保存するのは、そうした生理作用を抑えるためだ。さらに低酸素、高炭酸ガスの条件に置けば呼吸は抑えられ、品質を保持できることが知られている。

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