「心」とは、どこにあり、どこで生み出されるのか。 一般的に「心」は脳の中にあるとされる。 その根拠として、視覚や体験などにより脳が活性化する部位の存在、精神機能が脳細胞に変化して対応するといった相関などにより、心は脳であると一般的に認められている。 弘法大師空海は、「心は内に在らず、外に在らず、および両中間にも心不可得なり」(心は頭の中にも外にもなく、また、その中間に存在するものではない) と言った。 脳と意識の関係を理解するには、物質的・肉体的な事象だけに目を向けるだけでなく、他の方法で洞察することも真理を理解する一つの手段となるだろう。 人間の意識は、見える、聞こえるといった範囲を超えて距離