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逆転の栄養学〜まさかのすき家ダイエット

第2回 「牛丼(すき家)ダイエット」のイロハ、教えます!

 多忙を極めるビジネスパーソンのランチタイムの強い味方である牛丼。そんな牛丼を食べながら、効果的なダイエットができるという「牛丼ダイエット」を取り上げる本企画。
 連載2回目となる今回は、いよいよその核心部分に迫る!
 牛丼がダイエット食として優れている理由やどのように牛丼を食べるとダイエット効果が期待できるのかについて、専門家に話を聞いた。

前回のおさらい

 連載第1回目では、「脂質や糖質を燃焼する働きは体質によって差があり、 肥満遺伝子を調べることで、その人がどの栄養素を燃焼させにくい体質なのかが分かる」ことを説明。そして、『β3AR型』『UCP1型』『β2AR型』に大別される3つの体質の内、 自分がどの型かが分かれば、「食事を制限せずに、足りない栄養素を補うダイエットが実現できる」ことに話が及んだ。 詳しくは前回の記事をご一読いただきたい。
 今回も前回に引き続き、遺伝子栄養情報を基に生活習慣病の予防や効果的なダイエットによる体質改善のアドバイスを行う「株式会社ゲノフ」の管理栄養士、本郷真衣子さんにお話を伺った。

牛丼はダイエットに適したバランスフードである?

 まずは、「なぜ牛丼がダイエットに適しているのか?」その理由を聞いた。
「一般的に、ご飯にお肉が盛られた牛丼は太りやすいイメージがあるかもしれませんが、それは誤解です。
そもそも、ご飯に含まれる糖質、牛肉に含まれる脂質やたんぱく質は、三大栄養素といって、人が生きるため には必要不可欠な栄養素なのです。ダイエットというと、糖や脂を控える人がいますが、それでは体に悪影響 が出てしまいます。太るのは栄養の偏りが原因。バランスよく摂取すれば、栄養素は体内で効率よく燃やせま す。その点、牛丼は調理時に牛肉の余分な脂質が落ち、良質なたんぱく質を多く含んでいて、三大栄養素のバ ランスが非常に優れているのです。また、牛肉には、鉄分や亜鉛など、新陳代謝を高める栄養素が豊富で、脂 肪を燃やす働きのある、L-カルニチンが多いことも見逃せません。なお、卵をトッピングすることによって栄 養バランスが整い、より燃焼効果が期待できることも付け加えておきましょう。牛丼はダイエットにぴったり なヘルシーフードと言えます」と本郷さん。

燃焼を高める栄養素を補うことがダイエットのコツ

 さらに、ただ牛丼を食べるだけでなく、「体質に合わせて燃焼を高める栄養素を追加する」ことが「牛丼ダイエット」の肝になるというのだ。  具体的な話に入る前に、体質ごとの燃焼を高める栄養素について、整理しておこう。
 本郷さん曰く、「糖を燃やすのが苦手な『β3AR型』の人は、糖質をエネルギーに変える働きのあるビタミンB1を摂るようにします。次に、脂質を燃焼 させにくく、体が冷えやすい『UCP1型』の人は、脂質を燃やすビタミンB2や熱を発生させるカプサイシンを補ってあげましょう。 そして、筋肉がつきにくい『β2AR型』の人は、筋肉の素になるたんぱく質や筋力アップに効果のあるビタミンB6を積極的に摂取してください」(本郷さん)
 なお、前回取り上げたゲノフで分類する動物をモチーフとした9つのパターン(タヌキ、フラミンゴ、キリン、コアラ、アザラシ、たこ、カンガルー、クマ、さる)も、この3つのタイプに大きく分けられる。 これをまとめたのが下の表だ。すでにゲノフの肥満遺伝子検査を受けていて、自分の遺伝子タイプが分かる読者は参考にしていただきたい。

遺伝子分析表

トッピングやサイドメニューを上手に利用して栄養をプラス

 さて、牛丼を食べながら、燃焼を高める栄養素を摂るために活用したいのが、トッピングメニューである。 そこで、牛丼店の中でも、サイドメニューやトッピングが充実している「すき家」のメニューを使って、 ダイエットに効果的な一週間分のランチ時のメニューラインアップを本郷さんに考案してもらった。それが下の表である。
 なお、牛丼以外のメニューも入っているが、これは実際に読者がチャレンジする際に、飽きないようにという本郷さんの心遣いだ。

タイプ別1週間のメニュー

 各体質のメニューのポイントは、以下の通りである。
 まず、「『β3AR型』の方は、ビタミンB1を摂ったり、血糖上昇を抑えることが重要になります。ですので、アリシンというビタミンB1の働きを助けてくれる栄養素を含む、ねぎをトッピングすると良いでしょう。 また、山芋には血糖の上昇を抑える働きがあるので『わさび山かけ牛丼』をラインアップしました。 それと、とん汁の頻度を多くしましたが、豚肉には、ビタミンB1が多く含まれるためです」(本郷さん)
 また、糖を燃やしにくい、このタイプの人は、牛丼のサイズを「中盛り(ご飯がミニと同じで肉が6割り増し)」にして欲しいという。ご飯が少なめでも、しっかり肉が食べられるので満足感も十分だ。 これも、「ミニ」「中盛り」「並」「大盛り」「特盛り」「メガ」とサイズバリエーションが豊富な「すき家」ならではだ。
 次に、脂質を燃やすのが苦手で、体が冷えやすい『UCP1型』向けには、カプサイシンが含まれるトウガラシを使ったメニューがポイント。 「カプサイシンが、体を温め、血行を促進し、脂肪を燃やしてくれるので、トウガラシを使った『キムチ牛丼』がおすすめ。 また、ビタミンB2が多く含まれている納豆や卵をトッピングしても良いですね」と本郷さん。
 最後は、筋力アップに効果のあるビタミンB6を積極的に補いたい『β2AR型』だ。
「ビタミンB6は、鶏のひき肉やマグロに多く含まれているので、これらの食材を使ったメニューを取り入れています。 『β3AR型』のメニューに続いて、ここでも、山かけが登場しますが、山芋に含まれるムチンという成分がたんぱく質の消化吸収を助けてくれる効果が期待できるためです」(本郷さん)

「牛丼(すき家)ダイエット×肥満遺伝子検査=もう1品追加ダイエット」を実践しよう!

 トッピングを付けると、カロリーが高くなり太ってしまうと思いがちだが、栄養価の高い食材を付けることで逆に燃焼効果を高められるのだ。 まさに逆転の発想である。食事を制限するのではなく、「痩せたいなら、もう1品追加ダイエット」がキーワード。
 さらに、栄養のバランスが完璧でヘルシーな牛丼をメニューの中心にすることで、ダイエットの効果も高くなるし、追加するメニューも選びやすい。 この「牛丼(すき家)ダイエット」、ぜひ実践していただきたい。
 なお、「遺伝子×栄養」の考えの下で行うダイエットは、無理なく時間をかけて体質を改善するものである。 上記に挙げたメニューは、栄養バランスの取れた理想的な食事例を提案するもので、必ずしも一週間でダイエットの効果が実感できるというものではないのでご注意いただきたい。
 次回は、実際に遺伝子検査を受け、すき家ダイエットに取り組んだ様子と結果をレポートする。「牛丼(すき家)ダイエット」は、どれほど効果があるのか? その目でご確認あれ!

管理栄養士、本郷真衣子さんの「遺伝子×栄養」のススメ

●『糖質』『脂質』『たんぱく質』は体に必要不可欠な三大栄養素。バランスよく摂取することが重要。

●牛丼は、三大栄養素のバランスが理想的なヘルシーフード。ダイエットにもぴったりです!

●トッピングやサイドメニューを利用して、体質にあった栄養バランスを整えることで燃焼効果を高めましょう!

株式会社ゲノフの管理栄養士、本郷真衣子さんのポイント

ゲノフとは

 今回、取材に答えていただいた本郷さんが管理栄養士として活躍するゲノフは、 健康増進や疾病予防、体質改善を目的として、より自分に適した情報を選択し、実践できる「遺伝子栄養分析プログラム」サービスを提供している。
 また、昨年度は国家プロジェクトである、経済産業省の「平成24年度『サービス産業強化事業(地域ヘルスケア構築推進事業)』における「新たなヘルスケアサービス創出支援事業」にも参画。

[ゲノフホームページ]  http://www.genof.jp/

次回予告

実際に「牛丼(すき家)ダイエット」に取り組んだ結果をレポートする予定の実際に「牛丼(すき家)ダイエット」に取り組んだ結果をレポートする予定の第3回目の記事は、2月中旬に公開予定です。乞うご期待!乞うご期待!

第1回:痩せたいならもう1品追加が新常識?
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