中国人理解の必要性が高まっているなかで、待望とも言える1冊が、田中信彦著の『スッキリ中国論 スジの日本、量の中国』(日経BP社)である。田中氏は上海に長く暮らし、ビジネスコンサルタントをしながら、日本のメディアにも中国の時事評論を書いてきた人で、その鋭い中国人論にはいつも感心させられてきた。