前回は、経団連の中西宏明会長による就活ルール廃止の表明により、今後、募集や選考の時期までが共通に仕切られるという意味での「新卒一括採用」は縮小し、「通年採用」が増えていく可能性も考えられることを指摘した。こうした状況が到来するとすれば、それは、大学教育にどのような影響を及ぼすのか。これが、今回論じてみたい点である。