これはミステリ小説ではない。実際に冷戦下のソ連(現ロシア)で起きた事件である。「死の山」という凡庸なタイトルでは、この事件の異常性は際立たないと私は思う。『死に山』という、目にした者が一瞬ひっかかりを覚える、このタイトルこそがふさわしい。
事件の異常性を際立たせる奇妙なタイトル『死に山』
ラストの仮説がにわかには信じがたい
2018.12.1(土)
松本 大介(さわや書店)
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