日本のど真ん中を南北に走る、巨大な地溝帯について書かれた本だ。本書の楽しさは、わかっていることを伝えるだけじゃなく、その謎解きに挑んでいる点にある。まるでミステリーを読むように、一気に読めるのだ。これほどエンターテイメント性が高い地質学の新書が、かつてあっただろうか。