韓国の大法院は10月30日、強制労働をさせられたとする元徴用工4人が、新日鐵住金を相手に損害賠償を求めた訴訟の上告審で、同社の上告を退け支払いを命じた。これまでの経緯を踏まえたうえで今回の判決を議論しなければ、問題の本質を見誤り、単なる感情論に流されてしまいかねない。本稿では、できるだけ冷静に、客観的に、この判決の問題点を考えてみる。