過去最多の56校が出場する夏の甲子園100回記念大会。12日で一回戦の全日程を消化し、すべての代表校が登場する。それは一方で半分の高校――28校が敗退したことをも意味する。最上級生となる3年生にとっては高校野球人生の終わり。部活動の間では「引退」と呼ばれる。球児から元球児となり、公式戦を戦うこともなければ、多くは練習をすることもなくなる時間――この時期こそが一番重要だ、と語る人がいた。