前回は、戦後の大学における教員養成の仕組みについて概観したうえで、2017年度に申請が受け付けられた今回の教職課程の再課程認定における従来からの変更点を確認し、結論的には「教職課程コアカリキュラム」の導入こそが、きわめて「異例」の措置であることを指摘した。今回は、いったいなぜ、教職課程コアカリキュラムが導入されることになったのか、その背景や政策的な狙いについて論じたい。