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2017.09.21

radikoがNHKラジオ配信開始、発揮されるその存在感
スマートスピーカーの普及と共に音声メディアは進化する

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radikoの普及で、スマホからラジオを視聴する機会が増えた人も多いはず(写真はイメージ)

radikoは1日100万人が利用するIPサイマルラジオ

radikoが2017年10月2日の正午を目途に、実験的にNHKラジオの配信を開始する。radikoでNHKラジオを配信するのは初の試みだ。これまでPCやスマートフォンでNHKラジオを聴きたい場合、NHKネットラジオ「らじる★らじる」を利用する必要があったが、これでNHKと民放のラジオ番組、どちらもラジコという一つのIPサイマルラジオサービスを使ってシームレスに楽しめるようになる。

今回の試みは、日本民間放送連盟(民放連)とNHKが実施する「NHK・民放連協同ラジオキャンペーン」の一環で行われるもので、残念ながら期間限定・エリア限定だ(配信期間は、2017年10月2日から翌年2018年3月30日まで)。

NHKラジオの配信は、無料で聴取できる配信エリア内でのライブ(同時配信)のみとなっており、過去1週間以内に放送された番組を後から聞くことができる「タイムフリー機能」や、有料サービスである「エリアフリー聴取」(配信エリア外の番組を聴取できる)には対応しない。

配信エリアは以下の5エリア。NHKラジオ第2は全エリア同一コンテンツが配信されるが、NHKラジオ第1とNHK FMに関してはそれぞれのエリア別のコンテンツが配信される。

配信エリア
・関東広域(1都6県)
・福岡県域
・宮城県域
・広島県域
・愛媛県域

現在radikoは民放ラジオ86局と放送大学が参加し、月間ユニークユーザー数1,000万人、日間ユニークユーザー数100万人を超えている。

有料ではあるが全国の番組を聴取でき、2016年10月からは過去の番組を遡って聴けるようになったradikoは、ラジオを聴く手段として既に広く認知されていると言えよう。

IPサイマルラジオはスマートスピーカーと相性抜群

「アマゾンエコー」や「グーグルホーム」など、スマートスピーカー市場が盛り上がる今、ラジオのような音声メディアは今後更に注目されていくだろう。中でもradikoのようなIPサイマルラジオサービスとスマートスピーカーは相性抜群だ。

スマートスピーカーは「今日の天気は?」など質問を投げかけると、音声で返答する

米公共ラジオのナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)と米調査会社エジソン・リサーチの調査によると、スマートスピーカーの利用者の主な使用目的は音楽鑑賞やニュースのチェックだという。更に、ユーザーのほぼ半数がニュースを聞くのにスピーカーを使用していると回答しているとのこと。

スマートスピーカーの普及と共に、音声メディアはサービス内容もコンテンツ内容も洗練されていくに違いない。ラジオに代わる新たなメディアが台頭してくる可能性もある。その中でradikoが現在の存在感を保ち続けるためには、UI等含め様々な課題があるだろう。まずは有料にするにしろ無料のままにしろ、一日も早く「日本で放送されているラジオというメディアはradikoで全て聴取できる」状態に持っていくのが理想的だ。今回NHKラジオが聴けるようになったことで、radikoは理想形へ一歩近づいたと言える。

また、そうでなくても昨今の情勢を考えると、防災的な意味で「NHKラジオを聴く手段を複数持っておきたい」というニーズは多いだろう。通常のラジオ局での放送とらじる★らじる、そしてradiko。NHKラジオに限って言えば、聴取手段は多いに越したことはないのではないだろうか。

今回はエリアも期間も限定的だが、全国どこにいてもradikoを使ってNHKラジオが聴けるようになると嬉しいところ。スマートスピーカーや音声メディアの進化と共に見守っていきたい。

JBPRESS

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