「目は心の窓」。健康についても同じことが言え、目を見れば発見できる病気は少なくない。今回は、患者の眼球運動を画像解析して、脳梗塞などの病気を診断するプログラム医療機器を開発した第一医科(東京都文京区)を紹介したい。 同社の耳鼻咽喉科向けの製品が並ぶショールームを見渡す会議室で、世界初に挑む狙いを林正晃社長に聞いた。 第一医科は、耳、鼻、喉の領域に特化した創業60年の医療機器メーカー。 2代目社長の林正晃(46歳)は代替わりして以来、医工連携という医療現場のニーズを吸い上げ、医療機関やものづくり企業との連携によって製品化を目指す事業に力を入れてきた。眼球運動で病気の検査をするプログラム開発も医工