前回は、大学の教員数が、大学の数の増加とともに戦後一貫して増え続けていること、しかし、近年ではその増加分の一定割合は、任期付の特任教員によって占められていることを指摘した。今回は、なぜ大学教員の多様化がかくも急速に進んできたのか、そこにはどんな問題点が露呈しているのかについて考えてみたい。