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イノベーション
2017.04.20

「ロボネコヤマト」は来る自動運転社会への架け橋となるか
DeNAとヤマト運輸が運送における実証実験を開始

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神奈川県藤沢市で始まった「ロボネコヤマト」プロジェクトとは?

eコマースの普及や、共働き家庭の増加でスムーズな配達が難しくなっている現代。その影響から、運送業界ではドライバー不足や過剰労働など、さまざまな課題を抱えている。

一刻も早い解決が望まれるなか、自動運転を活用したサービスの実用化を目指す株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)と運送業大手のヤマト運輸株式会社(以下、ヤマト運輸)の2社は「ロボネコヤマト」プロジェクトと銘打ち、4月17日からある実用実験をスタート。4月16日に行なわれた記者発表会では、実用実験の内容を含め、来る自動運転社会を見据えたプロジェクトの全貌を明らかにした。

中島宏氏(DeNA)、齋藤光久藤沢市商店会連合会理事長、星野つよし衆議院議員、根本幸典国土交通大臣政務官兼内閣府大臣政務官、松本洋平内閣府副大臣、黒岩祐治神奈川県知事、鈴木恒夫藤沢市長、阿波誠一氏(ヤマト運輸)

ロボネコヤマトプロジェクトとは、オンデマンド配送サービス「ロボネコデリバリー」と、買い物代行サービス「ロボネコストア」という2つのサービスを会員ユーザーに期間限定(2017年4月17日~2018年3月31日)で体験してもらうというもの。対象となるのは神奈川県藤沢市の鵠沼海岸1丁目~7丁目、辻堂東海岸1丁目~4丁目、本鵠沼1丁目~5丁目のエリア。プロジェクトと同時に、3台の専用車両がエリア内を駆け巡るという。

 

オンデマンド配送サービス「ロボネコデリバリー」

ロゴがかわいい」と話題のロボネコヤマト専用EV車両
指定地域内の住人が「クロネコメンバーズ」にアクセスした際に表示されるページ
青い線をクリックして受け取り場所を指定すると、専用車両が配達に向かう。時間は10分ごとに指定可能

ロボネコデリバリーは、対象エリアに住む会員ユーザーがスマホやPCでクロネコメンバーズのページにアクセスし、荷物の受け取り方法の中から「ロボネコデリバリーで依頼」という項目を選択するところからスタート。続いて表示される地図上から、荷物の受け取り場所と受け取り時間を指定できるサービスだ。エリア内ならば公園や勤務先、最寄り駅などで自由に受け取りが可能。

公園など、屋外での受け取りもできる
車両には8つの保管ボックスを搭載

一般的な宅配便との大きな違いは、受取人が自ら荷物を取りに行く点だ。ロボネコヤマト専用のEV車両が到着する3分前にユーザーのスマートフォンに自動音声によるアラートが鳴り 、車両が到着。車内に搭載された保管ボックスからユーザーが自ら 荷物を取り出し、受け取りが完了となる。その際、ドライバーは車両から降りず“非対面”のまま配達をするという、これまでにないサービスなのだ。

「今後も、直接荷物をお渡しするというスタイルに変わりはないのですが、お客様の増加やeコマースの発展により、受け取り方のニーズが多様化してきています。なかには、対面でのサービスを希望しない場合もあり、非対面での配送サービスという新たな需要の拡大について、今回の実用実験で研究していきたいと思っています」(ヤマト運輸常務執行役員・阿波誠一氏)

たしかに、荷物を受け取る際に「仕事で受け取り予定時間に自宅にいない」、「到着予定時間に外で用事がある」 といった声があるのも事実。その点、時間だけでなく場所まで指定できるロボネコデリバリーでは、再配達の減少も期待できる。

買い物代行サービス「ロボネコストア」

加盟店の商品を希望の場所に届けるロボネコストア

一方、「ロボネコストア」は、無料のロボネコストア会員に登録後、対象地域内でストアのサイトにアクセスして商品を購入する買い物代行サービス。

ベーカリーやドラッグストア、スーパーなどの加盟店が並ぶ仮想モールから商品をクレジット決済で購入し、指定した場所・時間に現れたロボネコヤマト専用車の保管ボックスから商品を受け取るというもの。車内の保管ボックスは、冷凍・冷蔵に対応しているので、野菜などの生鮮食品も安心して購入できる。高齢者など、遠くに買い物に行けないユーザーにはうれしいサービスだ。

ロボネコデリバリーも同じだが、依頼時に発行された受け取り番号、もしくは2次元コードをかざして保管ボックスのロックを解除する

また、今回の実証実験で商品販売に協力しているのは、鵠沼商店街、鵠沼海岸商店街、プチモールひがし海岸などの商店街に店を構える24店舗。商店街の過疎化が進む現代において、ロボネコヤマトプロジェクトが商店街の活性化につながる可能性もあるという。

ロボネコヤマトは、来る自動運転社会を見据えた第一歩

じつは、このロボネコヤマトプロジェクトは非対面サービスの実現化のみでなく、来る自動運転社会への対応を見据えた、第一歩でもある。

「プロジェクトの初期段階には、自動運転技術やAIなどのテクノロジーを、ドライバーの運転技術のサポートに活用する予定です。最新のテクノロジーが運転技術をサポートすることで、スキルに関係なく雇用の裾野を広げて人手不足の解消につながる可能性があります。そして、最終的には無人運転でのオペレーションを目指すプロジェクトです」(DeNA執行役員オートモーティブ事業部長・中島宏氏)

2018年をめどに一部の配送区間における自動運転の導入も予定しており、これからも研究を重ねていくとのこと。

自動運転技術と物流サービスの融合には、地道な研究、実験が不可欠。今後も両社の取り組みから目が離せない。

ロボネコヤマト公式HP
https://www.roboneko-yamato.com/
 

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