ホテル業界には今、大きな追い風が吹いている。バブル崩壊以降の20年間近くは、アメリカ同時多発テロ事件(2001年)、リーマンショック(2008年)、東日本大震災(2011年)などが相次ぎ、観光業界には厳しい時代が続いていたが、ここへ来て、アベノミクスによる円安傾向、ビザ要件緩和などが要因となり、訪日外国人客が増えているからだ。2016年の訪日外国人数は2403万人で、前年比22%増。4年連続で過去最高値を更新しており、このまま増加が続けば、政府が掲げる「2020年に4000万人」という目標は優に達成される見込みだ。