日本の大学数の多寡をめぐる対立は、一見すると、見解が真っ向から衝突しているように見えなくもない。しかし、実際には、両者の見解は、見事にすれ違っている。なぜなら、双方が「大学」「大学教育」と見なそうとする大学像が、根本から異なっているからである。