変わりゆく社会において、「ものづくり」のあり方も変化を余儀なくされている。 工業高校出身者のための日本初の工業大学として、開学以来、実践を重視した「実工学教育」を行い、「ものづくり」スピリットを受け継いできた日本工業大学。来年で大学設立50周年を迎える同学に、「ものづくり」にかかわる人材をいかに育成し、いかに社会で活躍できる人材として送り出すかを聞いた。   「私たちが重視する教育の根底には、今も昔も実工学がある」と成田健一学長は語る。 「まず、現場で、実際にものに触りながら具象を学ぶ。そこから、具象を頭に描きながら理論を学ぶ。実験・実習・製図などの体験学習から始めるという教育のあり方は