医療ICT進展の中で、現実世界(リアルワールド)における電子カルテ、レセプトなど様々な診療下の情報を集約し、医療の最適化を支援するRWD(リアルワールド・データ)が注目を高めている。IMSでも1億人分の匿名化した米国保険レセプトデータをはじめ、RWDを活用したサービスを提供している。 今回、日本でのRWDの展望について、医師でありながら「医療分野における意思決定プロセスの開発」という研究の第一人者として活躍する矢作 尚久(やはぎ なおひさ)氏を招き、お話をうかがった。モデレーターを務めたのは、IMS ジャパンでIMSコンサルティンググループ事業部を統括する前田琢磨氏である。