世界で昆虫食の研究は始まったばかりだが、現在、人間の食用あるいは家畜や養殖魚の飼料としての価値を評価する研究が進められてきている。内容は栄養価に関わるものが多いが、ここ1~2年は大量生産を念頭においた養殖コストに関わる報告も見られるようになってきた。昆虫の家畜化、いわば「手乗り家畜」作出への挑戦が始まっているのだ。