薬の効果や安全性を調べる臨床試験の実施者は、基本的には製薬メーカーが担う。試験をして不利な結果が出てしまうと、薬の売れ行きに悪影響を与える。そこで製薬メーカーは、実際は不利な結果が出たとしても、どうにかして「この薬はやはり効き目がある」というイメージをつくろうとすることが起きかねない。そうしないと、売れる薬にはならないからだ。