「日本発」を掲げるレイヤーズ・コンサルティングは、日本文化に根差した経営の実践に価値を置く。代表取締役CEOの杉野尚志氏は「当社は顧客企業との中長期的関係を築くために、時にはコストを度外視しても、サービスの品質を追求するように気概をもって業務に当たっています」と語る。プロジェクトの進め方は、欧米流のトップ・ダウン一辺倒ではなく、コンセンサスを得ることに労力を傾ける。ビジョンやミッションを確認したうえで、徹底的な議論を経て、プロジェクトに懐疑的なメンバーにも十分に納得してもらう「共振」と呼ぶプロセスを重視する。「共振」において特に気を配るのがミドル・クラスだ。「主軸となって会社を動かすミドル・