縮小する国内市場を背景に、さらなる国際化が望まれる日本企業だが、対応はまだまだだ。KPMG FAS代表取締役社長の知野雅彦氏は「グローバル化とは、誰に対してもわかりやすく透明化されているということ。日本型経営にはたくさんの長所がありますが、身内にしか通じない理屈や、感覚に頼った日本企業の経営システムは変革しなければなりません。高度成長期の成功体験や文化の問題も絡んでおり容易ではありませんが、いまやらなければ手遅れになります」と危機感を募らせる。 KPMGコンサルティング代表取締役社長の森俊哉氏も「急速に変化する事業環境に、これまでの歴史のなかで日本企業が築き上げてきた事業内容がかみ合わな