閑静な住宅街で知られる世田谷区烏山に学舎を構える日本女子体育大学は、「ニチジョ」という愛称で親しまれている。1922年(大正11年)に、前身となる二階堂体操塾として開塾して以来、数多くの体育教員やスポーツ指導者などを育成・輩出しているが、最近は烏山地域を中心とする総合型地域スポーツクラブも運営している。総合型地域スポーツクラブとは、身近な学校施設などを拠点とし、地域住民が主体となって運営する多種目・多世代型のクラブのこと。日本女子体育大学教授の齊藤隆志氏は、「最近は、少子高齢化やコミュニティの弱体化により、他人とのコミュニケーションが不足しがちで、また住民の健康づくりやスポーツ推進が思うように