30歳代以上の人なら、きっと覚えているのではないだろうか。1993年8月生、東京都昭島市に生まれた赤ちゃんの名前が日本中で話題になった。 両親が市役所に提出した出生届けの名前は「悪魔」。「悪」も「魔」も名前に使うことができる常用漢字だが、あまりにも特異な名前だったため、市役所は法務局に判断を仰いだ上で、「子どもの福祉を害する可能性がある」として不受理とした。その後、両親が家庭裁判所に不服申し立てをしたことがきっかけとなり、「悪魔ちゃん」は、連日、ワイドショーや新聞の社会面を賑わす騒動となった。結局、この赤ちゃんには、音が類似した別の名前がつけられて決着したのだが、親の命名権について考えさせられ