福島第一原発から漏れ出した大量の放射性物質は、放射能を帯びたチリの雲として流れ、この阿武隈山地に雨や雪になって降り注いだ。枝や葉をつたい、腐葉土に染み込み、さらに下の土壌に染み込んだ。除染とは、そうした「放射性物質の染み込んだ土壌を根こそぎ掻き出してしまう」ことなのだ。