日本にとってのアメリカような“保護者”を持ち合わせていない中国は、万一アメリカやその同盟国・友好国との間で戦争状態に突入した場合には、インド洋のシーレーンを中国に向かう船舶は自力で保護しなければならない。そのため、パキスタンやバングラデシュなどへの海軍拠点の構築作業とともに、原子力潜水艦によるインド洋作戦能力の獲得に邁進しているのである。