田村俊子が不慮の死を遂げたのは昭和20年4月16日だった。上海市内の路上で黄包車の上から昏倒し、3日後に病院で息を引き取った。61歳の誕生日を9日後に控えての死だった。終戦を知ることなく、この世を去ったのは俊子にとって幸せだったと関係者は口を揃えて語る。
「老いたる雌獅子」の幸せな客死 [田村俊子]
夕暮れ思案~晩年の生き方(新連載:第1回)
2014.2.13(木)
工藤 美代子
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