マレーシアだけでなく、シンガポールでも、何故、長期にわたって一党が政権を圧倒的多数で支配できるのか。それは、日本でも問題が指摘されている「小選挙区制」にある。サバ州、サラワク州といったボルネオ島(東マレーシア)の農村部で与党連合が長年地盤とする選挙区に議席数の多くが配分(約55%)されるため、政権が延命されるというわけだ。
「分断」か「融合」か? 民主主義の死がもたらす多民族国家マレーシアのジレンマ
世界最長民主政権の足元に押し迫る政治の津波(2)
2013.7.17(水)
末永 恵
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