この弾道ミサイル防衛網の突破が中国の狙いであるとすれば、まず考えられるのは弾道ミサイルの増産であろう。1960年代、米ソの各軍拡競争が熾烈に展開され、世界は「恐怖の均衡」のもとに置かれた。中国が核ミサイルの増産をめざせば、その「悪夢」が蘇ることになる。