乱世の時、文人は日記をつけるのが倣いである。古くは藤原定家の『明月記』、新しいところでは永井荷風の『断腸亭日乗』をはじめ『高見順日記』や『伊藤整日記』がある。私は日記が苦手で、これまで1日としてまともに書いたことがない。文人を名乗るのもおこがましいので、2012年9月の近況報告でお茶を濁したいと思う。