検印とは、本の奥付に付されていた著者印のことである。2センチ角ほどの紙片に著者が自分の判子を捺して、それが糊付けされている。今でこそ、出版は優良業種と見なされているが、かつてはそれこそブラック企業と言われても仕方がないような会社がいくつもあった。