私の実感として、自動車産業という巨大なピラミッドの、もう一段下がったところに希望が見える。つまり部品産業だ。私が現実の製品を前にして「ここはどうなっているのだろう?」「なぜこうしたのだろう?」という疑問が浮かんだ時、かつては自動車メーカーの開発者自身に聞けば分かったものだが、今その答を見つけるためには、部品メーカーの技術者に聞いた方が早い。