今年2月26日、アカデミー賞授賞式が、例年通り、ハリウッド&ハイランド・センターで行われた。最多11部門でノミネートされていた『ヒューゴの不思議な発明』(2011/日本では現在劇場公開中)が、作品賞、監督賞など「主要部門」こそ逃したものの、撮影賞、美術賞、視覚効果賞、音響編集賞、音響録音賞といった技術部門を独占する結果となった。 精力的に作品を撮り続けるマーティン・スコセッシ監督がデジタル技術全開で挑んだ自身初の3D作であるこの映画だ。 ファミリー向けファンタジーという宣伝文句を聞いてしまうと、ハリー・ポッター・シリーズなどで近年食傷気味の人には劇場に足を運んでもらえないかもしれない。 しかし