「産業空洞化」を防ぎたいという政府の気持ちは分かるが、無理な「延命治療」は結果的には問題を先送りし、労働者を未来のない職場に閉じ込めただけだ。エルピーダの「失われた13年」から政府や経営者が学ぶべきなのは、国内の「ものづくり」に執着せず、比較優位のない事業を捨てる決断力である。