米株価が方向感を失っている。金融危機発生以降、乱高下にはもはや誰も驚かないものの、全米経済研究所(NBER)の「景気後退宣言」でセオリー通り急落したかと思えば、34年ぶりの雇用激減に対しては急反発するなど、全く読めない相場展開が続く。それに付き合うウォール街は疲労の色を濃くし、株価本格反転に向けてあく抜けをもたらす一大イベントを渇望している。