「円高に悲鳴を上げる産業界」―。21世紀に入っても、為替相場をめぐるメディアの論調は相変わらず。日本経済は輸出頼みの構造から脱却できず、日銀の幹部は「通貨価値の上昇をこれほど恐れる国は類を見ない」と溜め息をつく。