「研究費がないから仕事ができない」などという言い訳をすべて打ち消してしまうような素粒子実験物理学者がいる。丹生潔博士。名古屋大学理学部名誉教授で、1971年、世界で始めてチャーム・メソンと呼ばれる既存の理論では説明がつかない新粒子を発見した