トヨタは円高に伴い、海外で販売する輸出車両の値上げに踏み切っている。一方、韓国やドイツなど海外の競合メーカーは、値ごろ感を全面に打ち出した販売戦略を展開している。トヨタにとって、不利な状況だ。「日本のモノづくりにとって、円高が重い負担になっている」(小澤副社長)。東日本大震災から3カ月。トヨタの国内生産の根底が揺れ始めた。