「最後の文豪」と言われた団鬼六師が5月6日、胸部食道癌のため亡くなった。79歳だった。鬼六師は、滋賀県彦根市生まれ。関西学院大を卒業後、上京。バーの経営や中学校の代用教員など職を転々とする。1956(昭和31)年に「オール読物」の新人杯に入選した。当初は純文学を書いたが、雑誌に投稿した官能小説が評判となり、独自の境地を開いた。