仏パリでジャパンエキスポ開幕、コスプレ好きが大集合

今や日本と言えばサブカルだが、それだけではもちろんない〔AFPBB News

 先日、米国の大手旅行雑誌「トラベル+レジャー」が発表した人気観光都市ランキングで、京都が2年連続で世界1位に選ばれました。

 また、国際的なブランドコンサルティング会社のフューチャーブランドが毎年発表している国別ブランド指標の最新版でも、日本が初めて世界トップに選ばれました。世界で最もブランド力のある国というわけです。

 クールジャパンや、2020年の東京オリンピックなど官民で日本をプロモーションしている成果もあるでしょうが、一朝一夕に叶う結果でないことは明らかです。

 長い歴史の中でコツコツと蓄積された何層にもわたるカルチャーが、表層的ではない厚みのある気風を醸し出しているからだと思います。

日本のブランド力は世界ナンバーワン

 渡辺京三氏の名著『逝きし世の面影』には、江戸~明治時代に来日した外国人有識者からの賛辞が生活者視点で書かれています。

 親切で礼儀正しい、幸福そうな陽気な笑顔、子供を大切にする、自然や動物との共生、高い識字率、仕事や生活を楽しむ等々。こうしたことが一般庶民に行き渡っていたことに来日外国人は驚いています。

 また、約1年ほど前に来日中のワーキングホリデーの方々になぜ日本に来たのかなどを取材したことがありますが、多くの嬉しいコメントをいただきました(英国、フランス、オーストラリア、韓国の出身者20人)。以下に一部ご紹介します。

●日本にいつも魅了されていた。日本語、日本食、日本人、日本文化、温泉など好きなところがたくさんある。

●日本で売られているケーキやパンの作り方に興味を持っている。韓国では種類も少ないし、味も日本の方が美味しいので、これからその作り方を学んでみたい。

●日本では花火や地域のお祭りが多くあるが、韓国ではそういったイベントはあまりないので面白い。

●日本のテレビアニメや漫画を通じて、エンターテインメントに触れることができ、ずっと日本に関心があった。

●高校生の時からテレビで日本のドラマを見て、興味を持っていた。

●大学時に1カ月間日本に短期留学で滞在した時の文化的な印象や生活環境など印象が良くて、いつか日本に渡航してみたいと思っていた。

●日本社会はすばらしいことも知った。とても結束力があり、お互いを思いやる社会。ごみを捨てない、唾をはかない、福祉もすばらしく訪問・在宅ケアもある。日本人ほど親切で快く手助けしてくれる国民は世界中どこを探してもいないと思う。日本人は外人が嫌いと聞いていたが誤解だと分かった。

●日本について、先入観や誤解なしで来日してほしい。来て見て感じれば日本がすばらしいことが分かる。

●日本は本当に安全な国。人々は親切で礼儀正しい。公共の場は清潔だし公共機関も正確。

●日常生活上でも他人とのコミュニケーションの雰囲気などが優しく感じられるのでストレスがかからない。