前回(「異国の地で就農、気がつけば月収100万円」)に引き続いて、オーストラリアでオーガニック野菜を作っていた林祥隆氏との対談記事をお届けする。

 林氏は1972年神戸生まれ、アメリカのフロリダにあるランドレイクハイスクールで学び、1996年オーストラリアに移住。2010年から農業を始めた。現在、ある事情によって農業の継続ができなくなり、2013年7月に一時帰国している。

 林氏が作るオーガニック野菜はオーストラリアで高く売れ、100万円前後の月収があったという。成功の秘訣は一体何だったのか。

オーストラリアで著名だった2人の師匠

──儲かってますね。どんな野菜をいくらくらいで売っておられたんですか?

 「そうですね、全てオーガニック野菜なんですが、

・レタス 1個500円
・大根 1キロ800円
・ごぼう 1キロ2500円
・長いも 1キロ4000円
・さつまいも 1キロ800円
・白菜 1玉500円

 くらいで売ってました」

──日本の標準的な価格の倍から4倍じゃないですか、いや、日本の有機野菜と比べるとそんなに差は開いていないかもしれないけど、それでも高いですね。