報道によると、歌手・タレントの郷ひろみ夫人が双子の妊娠4カ月、順調に行けば58歳で2児の父というおめでただそうです。「子供たちが21歳のときには80歳、31歳のときには90歳」という喜びのコメントも出ていました。

 私の身近な方にもお父さんが50代後半、あるいは60歳を過ぎてからのお子さんというケースがいくつかあり、少子高齢化という一般傾向とは別に個人としては「良いことだなぁ」と思っています。

 と同時に、シビアに考えておかねばならないこともあるでしょう。

 一番典型的なのは「寿命」。こればっかりは人間の意のままにはなりません。現在の日本の平均寿命は約82.6歳(2011年現在)、世界第一級の長寿国ということになっています。

 ちなみに、男性だけだと79.4歳、女性は85.9歳、いずれも世界平均と比べて約10歳は長生きできる計算になります。

 しかし、いくら長寿国だといっても個人の寿命は神のみぞ知る、自分の運命は明日のことも分かりません。

 仮に今60歳の人が30年のローンを組むとするなら、完済するときまで元気だという保証は・・・少なくとも同じ人の若い頃と比べて・・・ないと言わねばなりません。

 そうであるなら、つまり自分の後先のことが分からない未来に何かを託すなら、文書、例えば遺言書を残しておく必要があるでしょう。

 今回はその「寿命」また「遺言」といった事柄を、ちょっと角度を変えて考えてみたいと思うのです。どう角度を変えるかと言うと・・・人間ではなく、国を単位にして検討してみたいのです。

国の寿命を考える

 「君が代」の歌詞には、

 「千代に 八千代に・・・」

 という一節が出てきますね。千年も八千年も長い治世を、ということほぎ歌ではありますが、実際には八百年はもちろんのこと、在位80年というのも、平均寿命から考えて、相当の幸運に恵まれないと達成できない記録だということになるでしょう。

 これを1人の王様とか1代の君主で考えなければ、もう少し時間に余裕を作り出すことができそうです。つまり「ヘンリー8世」とか「エリザベス2世」とかいう具合に代々跡を継いでいけば、個人の寿命より長く「王朝」あるいは「国」の命脈を保つことができる。

 では改めて、いまの世界を見渡してみて、「国家の寿命」ってどれくらいなのでしょう?