レーザーの技術は今では私たちの生活のあちこちに浸透している(写真はレーザー切断装置)

 コロナで大波乱となった2020年も、いつの間にか師走が近づきつつあります。令和2年度も下半期となり、米国では大統領選挙も実質的には終わりました。

 11月下旬らしい寒い日もありますが、驚くほど温かい小春日和もある。暖かくてありがたいと喜んでいられるかというと、実は地球温暖化の影響だったりして、その実は天災のリスクを心配しなくてはならない可能性も考えられます。

 寒暖の差は健康にも影響を及ぼしやすいですが、読者の皆さんは心身のご健康、大丈夫でしょうか?

 今回は「100歳の現役物理学者」のお誕生日をお祝いし方々、世界の叡智に学ぶ「コロナぼけ」対策を考えてみたいと思います。

 霜田光一博士。

 1920年10月5日生まれ、先日100歳を迎えられました。

 あれこれガタガタ言われる「日本学術会議」ではなく、真の意味でのアカデミアである「日本学士院」(https://www.japan-acad.go.jp/)の会員をいま現在(https://www.japan-acad.go.jp/japanese/members/5/shimoda_koichi.html)も務めておられます。

 理系では最年長、文系を含めると社会思想史の水田洋さん(https://www.japan-acad.go.jp/japanese/members/3/mizuta_hiroshi.html)が101歳で最年長ですが、まさに生涯現役、知性とはかくあるべきという鑑です。

 私が本格的に霜田先生とご一緒させていただいたのは2004年から2005年にかけての「国連世界物理年Physics2005」の折でした。

 このとき85歳の霜田先生は、何と現役「日本物理教育学会会長」(http://pesj.jp/2005doc/riji-kanji_2005.pdf)で、物理関係の5学会長が囲む円卓を私もお手伝いさせていただきました。

 より若年の人が要領を得ないなか、最も活発に発言されたのが霜田先生でした。

 もっとも、その学会長諸氏が学部学生時代から、すでに霜田先生は教授でしたから、尻込みしていたのかもしれませんが・・・。

 たまたま霜田先生は中学・高校から大学物理学科、職場としての大学の先輩にあたるので、コロナの直前にも高校OBの集まりでお目に掛かりましたが、大変お元気でらっしゃいました。