昨年9月、ワシントンで「クライメート・プレッジ」を発表した、ジェフ・ベゾスCEO(写真:AP/アフロ)

 米アマゾン・ドット・コムは9月23日、地球環境保護に取り組む製品の販売を促進する「クライメート・プレッジ・フレンドリー」と呼ぶプログラムを発表した

18機関と連携し持続可能認証

 非営利団体のクレイドル・トゥー・クレイドル・プロダクト・イノベーション・インスティテュートなど計18機関と提携し、「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」をサポートする製品の販売と開発を促す取り組みだ。

 アマゾンのEC(電子商取引)サイトで、19機関の持続可能認証うち、1つ以上を取得した製品に「クライメート・プレッジ・フレンドリー」のラベルを付ける。商品の一覧・詳細ページではこのラベルとともに、どの機関の認証を得ているのかといった情報も表示する。

 専用ページも用意する。消費者はここで商品を探し、購入することで循環型経済への転換に貢献できるという。

 対象とする製品分野は食品や日用品、衛生用品、衣料品、家電製品などで、製品種は2万5000点以上に上るとしている。

独自の認証制度「コンパクト・バイ・デザイン」

 19機関うち、1機関はアマゾンである。同社は「コンパクト・バイ・デザイン」と呼ぶ独自の認証制度を始めると明らかにした。その目的は輸送効率に配慮した製品の開発を促すこと。

 例えば、過剰包装を避けたり、袋内の空気量を減らしたりして、パッケージを小型化したものや、容器の形状を工夫して空き空間も含めた全体の体積を小さくしたもの、容器の素材を変更して軽量化したものなどに認証マークを付与する。

 このほか、従来は液体だった製品を固形にしたり、液体の製品を高濃度処方したりして、容積を減らしたものなども選ぶとしている。