ツイッターイメージ(写真:ロイター/アフロ)

 米ツイッターは5月11日、新型コロナウイルスに関する虚偽情報を含む投稿をユーザーに警告する仕組みを導入すると明らかにした

すべてのユーザー、すべてのツイートに適用

 誤解を招く恐れのあるツイートや、真偽が問われている情報を含むツイートに対し、事実を確認するよう促す警告ラベルを付け、信頼のおける外部サイトへのリンクも表示する。

 このうち、「誤解を招く恐れのある」は、その深刻度が高い場合、ただちに削除する。「真偽が問われている情報」には「公衆衛生の専門家の指導とは異なる内容です」という警告文を表示し、ユーザーが「見る」をタップした後に閲覧できるようにする。

 また、投稿時点で信ぴょう性を確認できないものについては、深刻度にかかわらず、そのまま表示を続ける。ただし、今後、必要と判断されれば、新たな警告ラベルを導入するという。

 この新ルールは、過去に投稿されたものも含め、すべてのツイートに適用する。米ウォールストリート・ジャーナルによると、すべてのユーザーを対象とし、たとえ政府当局者であっても、この規則から除外されることはないという。

重大な損害をもたらす投稿を削除

 ツイッターは今年3月から、人工知能(AI)などを使って改竄・捏造した「ディープフェイク」と呼ばれる偽動画を含むツイートに、「操作されたメディア」という警告ラベルを付けている。

 同社では、人を欺く目的で発信したり、公共の安全に悪影響を及ぼしたりする投稿を禁止しており、重大な損害をもたらすと判断されるものは削除している。