トランプ米大統領 アップル工場を視察。2019年11月20日(写真:ロイター/アフロ)

 米アップルは11月20日、テキサス州オースティンの新社屋の建設が始まったと発表した。これは昨年(2018年)12月に明らかにしていた大規模拠点。アップルは建設に約10億ドル(約1100億円)を投じる計画だ。

カリフォルニアの本社に次ぐ大規模拠点

 社屋の敷地面積は約28万平方メートルと、東京ドーム約6個分。2022年のオープンを予定している。当初は、5000人の従業員を配置するが、最大1万5000人を収容できるという。

 同社は現在オースティンで7000人の従業員を雇用している。この人数はカリフォルニア州クパチーノの本社以外の拠点としては最大。将来はこの地で最大規模の民間雇用主になるとしている。

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米国内工場でパソコンの最上位機種を生産

 この新社屋建設地の近くには、アップルの提携先の工場がある。2013年から同社製デスクトップパソコンの最上位機種「Mac Pro」を生産している工場だ。その敷地面積は約2万3000平方(東京ドーム約0.5個分)。

 アップルは今回の声明で、同モデルの最新機種をこの工場で製造していることを明らかにした。12月に出荷を始める予定だという。

トランプ大統領が工場を訪問

 そして、この日、かねて報道されていた通り、トランプ大統領がこの工場を訪れた。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が大統領を迎え、同社が米国で雇用創出などに貢献していることなどをアピールした。

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