Amazon Musicのロゴ。2018年2月(写真:ロイター/アフロ)

 米アマゾン・ドット・コムは11月18日に広告付きの無料音楽配信サービスを米国、英国、ドイツで始めた

無料サービスを他社機器の利用者に

 同社はこれまで、AIスピーカー「Echo」シリーズの利用者に向けて同様の無料版サービスを提供していた。今後はこれを米アップルの「iOS」や米グーグルの「Android」といった他社製機器の利用者にも広げる。

 アマゾンは併せて、ウェブブラウザー版の無料サービスも始めた。これらのサービスでは、ジャンルやアーティスト、年代別の数千のステーションを用意する。利用にはプライムの会員登録は不要で、クレジットカードの登録も必要ないという。

多様な選択肢を用意

 これに先立つ今年9月、アマゾンは高音質の音楽配信サービス「Amazon Music HD」を米国や日本、英国、ドイツで開始した。こちらは、月額14.99ドル(プライム会員は同12.99ドル)の有料サービス。

 同社はこうして多様な選択肢を用意し、音楽配信市場で攻勢をかける構えだ。

 今回の無料版の追加でアマゾンのサービスは次の5つがそろった。

(1)「Amazon Music HD」:CD音質と同等のHD楽曲が約5000万曲、より高音質のウルトラHD楽曲が数百万曲

(2)「Amazon Music Unlimited」:約5000万曲。月9.99ドル(プライム会員は同7.99ドル)

(3)「Amazon Music Unlimited(端末1台)」:約5000万曲。月3.99ドル(Echo/Fire TVの1台のみで利用可能)

(4)「Amazon Prime Music」:約200万曲。プライム会員特典

(5)「Amazon Music Free」:広告付き無料版。数千のステーションを用意