子どもの認知拒否、一卵性兄弟の両者に養育費支払い命令 ブラジル

木づち(2003年10月19日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO/Gil Cohen Magen/POOL 〔AFPBB News

 2009年に裁判員制度が発足して10年が経過しました。とりわけ死刑判決に関連して、報道もなされ、国民司法参加の是非が問われています。

 私は10年前、この制度ができるタイミングで、1冊の新書を出しました。

 「ニッポンの岐路 裁判員制度」という本です。

 ただの音楽屋である私が、どうしてこんな本を出すに至ったか。

 10年経ち、関係者もこの世を去った方が多いので、種明かしを記しますと、本書の出版はもちろん洋泉社の担当Wさんの熱意によるものですが、これを応援してくださった方々があって、成立した書物でした。

 第一は何と言っても刑法の故・團藤重光最高裁判所元判事・東京大学法学部名誉教授で、先生の後押しがなければ、多くの法律家との対談などは不可能でした。

 そしてもう一方が、法哲学のホセ・ヨンパルト教授、私たちは「ヨンちゃん先生」とお呼びしていましたが、先生の透徹した、また良い意味で全く日本人でない「変な外人」としての「当たり前」の見方が、どれだけ参考になったか知れません。

 私は1999年から大学の教壇にも立っており、音楽家の立場で作曲や演奏を脳や身体の内側から検討する研究室をここ20年ほど主宰しています。

 そこでは「メディア・マインドコントロール」の脳認知的な跡づけなど、地球上でほかにはない取り組みを細々と、また営々と続けています。

 そうした積み重ねの上で「法の素人が法改正の本質に踏み込む」というスタンスで、上の書籍は刊行したものでした。