サムスン電子1~3月期、営業利益60%減 競争激化受け

サムスン電子1~3月期、営業利益60%減 競争激化受け。写真は韓国・ソウルの街頭に掲示された、サムスン電子の5Gスマートフォン「Galaxy S10」の広告(2019年4月30日撮影)。(c)Jung Yeon-je / AFP 〔AFPBB News

 「どうしてこれほど認識が違うのか?」

 韓国で文在寅(ムン・ジェイン=1953年生)政権が発足してから5月10日で丸2年。この間の経済運営に対して、政府は自画自賛するが、産業界からは懸念の声がますます強まっている。

 「大きく見れば韓国経済は大きく成功していることを認めるべきだ。G20やOECD(経済協力開発機構)諸国の中で、異例なほどに景気が良い米国の次に経済率が高い」

 「青年失業率もかなり下がった。特に25~29歳の層は人口が多いにもかかわらず雇用情勢が大変良くなった」

経済政策の成果を強調

 5月9日、就任2周年を迎えて出演したKBSの「大統領に聞く」というインタビュー番組で、文在寅大統領は経済政策についてこう答えた。

 1月の年頭記者会見でも、経済政策の成果ばかりを強調して、「自信の根拠はどこにあるのか?」という質問さえ浴びたが、この日も、この姿勢には変わりがなかった。

 4月25日に、韓国銀行(中央銀行)が1~3月のGDP(国内総生産)成長率がマイナス0.3%になったことを問われると「心配なことだ」と述べたが、すぐに「私たちの目標は少なくとも年率2.5~2.6%だ。下半期には潜在成長率である2%台中後半の水準に回復する見通しだ」と語った。

 大統領は、データを引用しながら成果を語り続けたが、この日のインタビューでの「回答」を網羅した資料がある。

 韓国政府はインタビューの前日、「文在寅政府2周年、経済部門の成果と課題」という39ページ及ぶ資料を発表している。大統領の発言はほぼこの内容に沿っていた。

 この資料は、「成果」が延々と並ぶ。