(英フィナンシャル・タイムズ紙 2019年4月25日付)

トランプ氏、独銀行などを提訴 下院委の召喚阻止狙う

米ウィスコンシン州で開かれた集会に出席したドナルド・トランプ大統領(2019年4月27日撮影、資料写真)。(c)SAUL LOEB / AFP〔AFPBB News

 我々は、カリスマ性を備えた独裁者志望の人物が選挙に勝って権力を握る時代を生きている。彼は――そうした人物はほぼ常に男性だ――恐怖と怒りを利用した政治を行う。

 そうした政治の達人になるにはある特定の個性が必要だ。条件が整えば――つまり、ひどい状況になれば――その種の指導者は自ずと現れる。

 暴力に満ちた革命の後なら、現れても不思議ではない。

 不思議なのは、いや不思議どころか驚愕してしまうのは、その種の指導者が民主主義の確立した国々に登場していることだ。

 今日では、選挙で選ばれた「ストロングマン(強権的な指導者)」やその志望者が世界中に見受けられる。

 代表的な例が、ロシアのウラジーミル・プーチン氏、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン氏、インドのナレンドラ・モディ氏、ベネズエラのニコラス・マドゥロ氏、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ氏、ブラジルのジャイル・ボルソナロ氏、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ氏、イタリアのマッテオ・サルビーニ氏、そして米国のドナルド・トランプ氏だ。

 この種の指導者は、洗練度合いが異なる。彼らが率いる国も様々だ。

 経済的に発展した国もあれば、そうでない国もある。同様に、民主主義の歴史が長い国もあれば、そうでない国もある。